2009年10月16日金曜日

「心理やさん」である自分

心理学というものに出会ったのは高校生のときで、
そのときから心理でご飯を食べていこうと思っていたから
足掛け15年近く、心理職へのモチベーションを維持していることになる。

心理学という学問をまだ知らなかった中学生時代は
集団生活の人間関係において、なぜグループ、派閥ができるのか?(特に女子)という疑問と
休み時間になると保健室に集っている人たちはなんなんだろう?という興味があり
そのときの疑問や興味が私を心理学へと導いたという確信はある。

色々と勉強して色々なケースに出会っている今だからこそ言えることだが
私はたぶん、幼少期から集団生活やグループへの所属には馴染まず(馴染めず?)
理屈第一好奇心第一でマイペースに動いていた、今で言うKYに近い子どもだったと思う。
もうちょっというと、今、当時の私について相談ケースとして受けていたならば
微妙に発達障害の傾向がないとも言い切れないくらいの所見は書いていることだろう。

それほどの生育暦であっても自分にとってマイナスな経験にならずにすんだのは
おそらく、一定以上の知的能力によって、物事を客観視し傾向と対策を練れていたことや
そういう立場にたつことで自尊心を保てていたからなのだろうとも思う。

こうやって書くとつくづく嫌な子どもだな(笑)


自分がなかなか馴染めないような集団生活において
他者を観察し、その様子について考える作業は
気がつくと、自分のことを見つめなおし、
より客観的に自分をとらえる機会にもつながっていた。

15年もの長い間、心理学、という一つの事象、学問への興味を
ずっと持ち続けているのは
人間観察が面白いからというだけではなくて
私は私のことをもっとよく知りたいのだからだと思う。

そして、心理職ではあるけれども、心理学者にはなれないとも思っている。
もっというと、心理職というのも、たまたま今は職に就けているからだけであって
私は結局のところ、「心理やさん」というくらいのところに
自分のアイデンティティを持ちはじめているなあということに
最近気がついてきている。

そして、そのくらいのアイデンティティが一番自分にとって心地よいことにも。

それはすごく幸せなことだなあということを、私は、よく知っている。

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